新鋭・坂下雄一郎が監督を務める映画『エキストランド』が来年公開されることが決定。今月中旬にはクランクインされる予定だという。本作は、過去の大失敗から映画を撮れなくなったプロデューサーが、映画で地元を盛り上げたいと思っている市民たちを騙して、自分のためだけに映画を作ろうと画策するストーリー。最初は指示されるがままだった市民たちも、その横暴な立ち振る舞いに疑問を感じ始める。撮影最終日、自分たちが利用されてるだけだったと気付いた市民たちは一矢報いようと、前代未聞の計画を企てる――。本作の監督坂下氏は、東京芸術大学大学院映像研究科の修了作品である「神奈川芸術大学映像学科研究室」が高い評価を得て、その後松竹ブロードキャスティングによる『滝を見にいく』(沖田修一監督)、『恋人たち』(橋口亮輔監督)に続くオリジナル映画プロジェクト第3弾『東京ウィンドオーケストラ』の公開を控えている。そして出演するキャストには、吉沢悠、戸次重幸、前野朋哉といった個性派実力俳優陣が結集! 自らの成功のために地方を悪用し映画を作ろうとするプロデューサーには、「動物のお医者さん」や大河ドラマ「平清盛」の吉沢さん。それに追従する映画監督に、舞台はもちろん、映画やドラマにも出演し、『永い言い訳』『疾風ロンド』『一週間フレンズ。』などが公開を控える戸次さん。そして、対峙する地元の観光課職員を、auの三太郎シリーズCMにて、”一寸法師役”として話題を集める前野さんが好演する。本作は、地方創生、ご当地映画などがうたわれる時代を逆手に取った風刺を鋭いユーモアで描き、映画制作、モノづくりに大事なコトをメッセージとして、コメディタッチで表現した作品となる予定だという。なお、撮影は関東近郊と長野県の上田市で、信州上田フィルムコミッション全面協力のもと行われる。『エキストランド』は2017年、全国にて公開予定。