6月12日(現地時間)、アメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞授賞式」が開催された。同日早朝フロリダ州オーランドのナイトクラブで起きた乱射テロ事件を受け、急遽授賞式は犠牲者への追悼セレモニーを兼ねたものに。参加者は“シルバーリボン”を身に着け、犠牲者に敬意を示した。授賞式は司会を務めるジェームズ・コーデンの「舞台は人種、宗教、セクシャリティー、性別が平等でみんなが受け入れられ愛される場所です。僕らはみんなでそれを確実なものにしなければならない」というスピーチから始まった。テロは同性愛に嫌悪を持つイスラム国の一員によるものと見られ、ジェームズは万人の平等性を訴えた。今回最多受賞を果たしたのは、史上最多の13部門で計16のノミネーションを受けていた「ハミルトン」で11部門を受賞。同作品は先日映画『メリー・ポピンズ』に出演が決まったリン=マヌエル・ミランダが脚本・音楽・主演を務めるミュージカル。<主な受賞結果一覧>演劇作品賞:「ザ・ヒューマンズ」ミュージカル作品賞:「ハミルトン」演劇リバイバル作品賞:「橋からの眺め」ミュージカル・リバイバル作品賞:「カラーパープル」演劇主演男優賞:フランク・ランジェラ「ザ・ファーザー」演劇主演女優賞:ジェシカ・ラング「夜への長い旅路」ミュージカル主演男優賞:レスリー・オドム・ジュニア「ハミルトン」ミュージカル主演女優賞:シンシア・エリヴォ「カラーパープル」