■『(500)日のサマー』 建築家を志すも現状に甘んじているトム(ジョセフ・ゴードン・=レヴィット)と、彼が恋したサマー(ズーイー・デシャネル)との500日の出来事を軽快に描くビターでスウィートなラブコメディ。サマーとついに一夜を共にしたトムが、翌朝、天にも昇る気持ちで「ホール&オーツ」の「You Make My Dreams」に乗って、街中の人たちとフラッシュモブさながらにダンスをするシーンが印象的だ。トムの浮かれっぷりは、大好きな女性とようやく結ばれた男のハピネスを体現し、世の男性たちの共感を得るとともに、女性たちから見てもキュートで、微笑ましい気持ちになると話題を呼んだ。
■『ハッピーフィート』 歌でハートを伝える皇帝ペンギンの中で、音痴だが、タップダンスの才能は飛びきりにあふれた主人公・マンブルの冒険を描くCGアニメーション。マンブルが未知の世界で新たな仲間たちと友情を築き、冒険を通して成長したことで、ようやくペンギンの世界で認められ、仲間たちと歌って踊るシーンは必見。こちらも「ブギー・ワンダーランド」が使われている。モーション・キャプチャー技術を駆使し、ペンギンたちのダンスは一流のダンサーや振付師の動きをそのまま再現。2万5000羽のペンギンたちが一体となってダンスをする姿は圧巻。ちなみに、エンディングを飾る「Song of the Heart」はプリンスが書き下ろしている。