メリル・ストリープがロックミュージシャン役としてギター演奏をマスターし、生歌を披露する『幸せをつかむ歌』が、3月5日(土)より公開となった。このほど、親子役で初共演することでも話題のメリルと実娘メイミー・ガマーの超貴重な2ショットインタビュー映像が、シネマカフェにて解禁となった。メリルが本作で演じるのは、ミュージシャンという夢を追いかけ家族を捨てたリッキー。ロサンゼルスの小さなロックバーのハウスバンド「リッキー&ザ・フラッシュ」のヴォーカル&ギター兼リーダーとして、常連客を盛り上げる日々。ある日、元夫のピート(ケビン・クライン)から娘のジュリーが夫に捨てられ、自殺未遂を起こしたと連絡が入り、数十年ぶりに帰郷を果たすことに。このジュリーを演じるのが、メリルの実娘であるメイミーだ。メリル演じるリッキーは、母としてジュリーや家族への想いと再び向き合い始める一方、メイミー演じるジュリーは、かつての母親のみならず、いま夫にも捨てられた絶望の淵から、大嫌いなはずの母の力で徐々に心の元気を取り戻していく。監督のジョナサン・デミは、母娘の2人に、シーンを演じているとき以外は、現場で決して言葉を交わさないように指示していたという。そのことについて、監督は「現実にはとても仲のいい2人だけど、スクリーン上では2人の間の不協和音が、相似性と同じぐらい明らかに感じられると思う。遺伝子が、この作品に希有なほど高いリアリティを持たせているんだ」と語っている。今回のインタビュー映像では、監督の言葉の通り、まさに仲良し親子ぶりがうかがえるが、メイミーは母との共演について「彼女のおかげで正直でいられたわ。嘘をつこうとしてもすぐ見破られてしまうから」と語ると、メリルは「あなたはいい女優だけど嘘が下手なのよ」と娘の性格はお見通しのようで、これには思わずメイミーも苦笑い。一方、メリルは、娘の優れているところについて「フェアで真面目で物怖じしないところ。そしてまっすぐなところ」と語る。また、メリルのギター演奏について、メイミーは「家に帰るとずっと練習していたわ。何か月ものあいだ毎日ね」と、肉親だからこそ分かるエピソードを披露。2人の会話もさることながら、母娘で力を合わせて同じ作品をやりきったという充足感が伝わってくるものとなっている。劇中でたびたび同じ画面に収まる2人の姿は、実の母娘だからこそ出せる唯一無二のリアルさ。この仲良し親子がどんな母娘バトルを見せてくれるのか、期待していて。『幸せをつかむ歌』はBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。
メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔』を振り返り“悪役”研究?『ドント・ルック・アップ』 2021.12.14 Tue 18:30 Netflix映画『ドント・ルック・アップ』でアメリカ合衆国大統領…