誰もが知るヒーロー同士が共闘ではなく、敵対関係に陥るアクション大作が立て続けに公開。『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』(3月25日公開)は、クリストファー・ノーラン(『ダークナイト』)が製作総指揮、ザック・スナイダー(『マン・オブ・スティール』)がメガホンをとる強力作。悪に染まったスーパーマンによってカオスと化した世界に、バットマンが舞い降りるというストーリーだけで胸が高まる。一方、アイアンマンとキャプテン・アメリカが激突する『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(4月29日公開)は、壊れかけた友情の再生がエモーショナルな感動を呼び起こす予感だ。混迷する世界情勢を背景に、自らの大義を信じてやまない彼らの姿が「真の正義」を問いかけている。
少し気が早いが、冬には『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフにあたる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開される予定。魔法動物に関する教科書「幻の動物とその生息地」を編纂した魔法学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描いた大作で、オスカー俳優のエディ・レッドメインが主演を務める。そして、『スター・ウォーズ』シリーズの“アンソロジー・シリーズ第1弾”となる『Rogue One: A Star Wars Story』(原題)は12月に世界同時公開の予定。『エピソード4/新たなる希望』の前日譚で、反乱軍メンバーが、デス・スターの設計図を手に入れる姿が描かれる。年末はすでに公開が決定している『映画 妖怪ウォッチ』第3弾も加わり、三つ巴の争いが繰り広げられそうだ。
《text:Ryo Uchida》