ニュージーランドでは、海や川や湖など美しい風景の中で釣りを楽しめる。19世紀後半にブラウントラウトやレインボートラウトが持ち込まれて以来、全国各地の川や湖でフライフィッシングが盛んになった。また、ニュージーランドには延べ15,811キロに及ぶ海岸線があり、これはアメリカ本土のそれをしのぐ長さだ。そのため海釣りを楽しめるスポットが多数あり、ニュージーランド人は、4人に1人が海釣りをするそう。ニュージーランドにおけるゲーム・フィッシングは、1920年代に訪れたアメリカの作家、ゼイン・グレイがそのすばらしさを世に伝えたことで一躍有名になった。さらに、ニュージーランドは、すばらしいダイビングスポットにも恵まれており、特に2月から6月にかけては、海水が澄み渡り、魅力的な海の生き物たちを観察するには最適な時期だ。ノースランド地方のトゥトゥカカ沖に浮かぶプアー・ナイツ諸島周辺の海洋保護区は、非常に水が澄んだ国内有数のダイビングスポット。故ジャック・クストーは、熱帯魚を含む多種多様な魚たちが生息するこのスポットを「世界のトップ10のダイビングスポット」に数えている。