南フランスに広がる芸術の街アヴィニョンは、プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方を代表とする文化の街の一つだ。14世紀にキリスト教世界の首都となり、ヨーロッパで最も美しいゴシック建築物が集まるこの街は、ローマ以外で唯一教皇が君臨したことを物語っている。法王庁宮殿とサン・ベネゼ橋は、ユネスコ世界遺産に認定されており、中世の通りや美しい個人邸宅がまたこの街をさらに素晴らしいものとしている。そしてカルヴェ美術館、アングラドン美術館、ランベール現代美術コレクションといった数々の有名な美術館もある。法王庁宮殿の中庭は、70年近くに渡ってアヴィニョン国際演劇祭の舞台となっており、毎年夏には国内外から有名な演出家や役者が集結する土地である。