おちゃめで心優しいおばあちゃんが家族の前から突然姿を消し、仲良しだった孫が彼女を探す旅に出る映画『愛しき人生のつくりかた』が、2016年1月より公開される。フランスでは半年以上のロングランヒットを記録し、100万人を動員した本作から、予告編映像が到着した。パリの小さなアパルトマンに暮らすマドレーヌは、クリスマスを控えたある日、最愛の夫に先立たれた。3人の息子を育て上げ、ささやかだけど充実した人生を過ごしてきたマドレーヌは、ひとりになって初めて、ゆっくりと自分の人生を振り返り始める。一方、中年の危機を迎えた息子ミシェル、小説家志望の夢見がちな孫ロマンは、平凡な毎日を生きていた。そんなある日、マドレーヌが突然パリから姿を消した――。自らの人生を振り返るため、家族の前から姿を消したおばあちゃんと、その息子と孫を軸に、それぞれの人生がもう一度輝きだすまでをユーモラスに、そして感動的に描いた本作。原作はフランスで35万部のヒットとなった人気作家ダヴィッド・フェンキノスの同名小説。主人公の “夢を追う”おちゃめなマドレーヌ役には、現在86歳のフランスの国民的歌手アニー・コルディ、不器用で頼りない息子を『仕立て屋の恋』(’89)の名優ミシェル・ブランが演じている。解禁となった予告編は、優しい音楽に乗せて、人生の転機を迎えた祖母と孫、そして息子に降りかかる突然の出来事を切り取り、出会いと別れを通して新たな一歩を踏み出す3人の物語を凝縮。パリとノルマンディーという対照的な美しさを放つ風景が心に残る映像となっている。パリの3世代の家族の人生を、いくつかの愛おしいエピソードで紡いだ本作は、シャルル・トレネの名曲「残されし恋には」にのせ、巨匠トリュフォー監督にささげたオマージュにもなっている。それぞれが抱える将来への不安と家族の問題を、時にリアルに時にコミカルに描き、観た後に家族の声が聞きたくなる温かさを放つ感動作を、まずはこちらからご覧あれ。『愛しき人生のつくりかた』は2016年1月よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。