日本では2015年7月31日に公開したアニメーション映画『ミニオンズ』の快進撃が、国内外で続いている。まず日本では公開から1ヵ月半あまりとなった9月16日までに興行収入が49億円を超え、観客動員数も400万人を超えている。配給によれば、これにより最終興収の50億円突破は確実となった。この数字は2015年公開された海外アニメーションではトップとなる。またディズニー/ピクサー制作以外の海外アニメーションで日本での興行収入が50億円超える唯一の作品となる。世界興行でも大きな記録を伸ばしている。9月13日から世界第2位の映画市場である中国で公開が始まった。初日の興収は1880万ドルとなったが、これは中国におけるアメーション映画の初日興行収入歴代1位だ。この結果、世界興収は累計で10億8000万ドルを超えた。また歴代作品では10億6317万の『トイ・ストーリー3』を抜き、『アナと雪の女王』に次ぐ歴代2位である。さらに1位の『アナと雪の女王』まであと約2億ドルまで迫る。今後の中国市場の動向次第ではアニメーション映画の世界興収1位も視野に入る。『ミニオンズ』は、アニメーションスタジオとして急激に存在感を増すイルミネーション・エンターテインメントが制作した。大ヒットとなった「怪盗グルー」シリーズの人気キャラクターであるミニオンズを主人公にスピンオフした作品だ。2013年の『怪盗グルーのミニオン危機一発』は、日本でも興収25億円のヒットとなっている。今後も2016年に、最新のオリジナル映画『ペット』の公開が控える。さらに2017年には、「怪盗グルー」シリーズの最新作を予定する。今後もイルミネーション・エンターテインメントの動向から目が離せない。[世界興行収入 アニメーション作品ランキング]1位 『アナと雪の女王』 12億7421万9009ドル2位 『ミニオンズ』 10億8030万7950ドル3位 『トイ・ストーリー3』 10億6317万1911ドル4位 『ライオンキング』 9億8748万3777ドル5位 『怪盗グルーのミニオン危機一発』 9億7076万1885ドル『ミニオンズ』原題: Minions/2015/アメリカ/カラー 配給: 東宝東和(C)2015Universal Studios.