数多くの話題作が公開され、大いに盛り上がった今年の夏休み映画。「この夏は珍しく映画館に行った」という人も多いかもしれない。現在もほとんどの作品が続映中なので、ちょっと気が早いが、最終興収を待たず“体感レベル”で激戦の勝者と勝因を検証したい。最大のヒット作となったのは、やはり『ジュラシック・ワールド』。各国で旋風を巻き起こす中“最後の公開国”となった日本でも、8月5日(水)の封切り直後から快進撃を続け、驚異的なスピードで興収60億円を突破。今年の公開作品としても、興収トップに輝いており、かつて恐竜が地上の王であったように、本作が今夏最大の勝者となるのは間違いないだろう。配給会社も「80億円は視野に入った」と鼻息が荒く、確かに可能性は十分だ。第1作『ジュラシック・パーク』から22年前。子どもを連れた30~40代の“ジュラシック世代”をはじめ、若年層のカップルやグループなど幅広い客層がこぞって劇場に足を運んだのはもちろん、2D、3D、IMAX、MX4D、4DXという多彩な上映形態が多くのリピーターを生んだ。特に「MX4D、4DXの座席指定券が全然取れない!」という悲鳴が、いまも個人のSNSを中心に駆けめぐっており、最近の洋画には珍しい飢餓感をあおっている。これに続くのが、細田守監督の『バケモノの子』だ。7月11日(土)の公開から45日間で観客動員数が400万人を突破し、累計興行収入は51億円を超えた(配給発表)。すでに3年前の前作『おおかみこどもの雨と雪』が記録した42.2億円を大きく上回っており、細田監督最大のヒットとなった。作品の評判に加えて、過去作品のテレビ放送や大盛況だった「バケモノの子」展など、目に見える効果的なタイアップが大きな力を発揮したと言える。もはや“ポストジブリ”という枠を超えて、確固たるブランドを築きつつある細田監督。フリー転身後の『時をかける少女』以降、3年おきに夏休み映画として新作を発表しており、いまや風物詩となった感もある。恐竜、バケモノに続くのは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ミニオンズ』『インサイド・ヘッド』(あくまで体感ですが…)。この夏は純粋に「いい映画」「面白い映画」が興行的成功を収める喜ばしい状況だった。
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