2015年も残すところあと約4か月。今年の映画界は近年に増して盛り上がりを見せ、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『ジュラシック・ワールド』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が大ヒットする中、12月には遂に『スターウォーズ/フォースの覚醒』が公開されるなど、洋画の勢いは増す一方。そんな中、邦画界でも人気漫画の映画化として公開前から注目を浴びていた『新宿スワン』『予告犯』を始め、カンヌを席巻した『海街diary』、そしていままさに『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の快進撃が続いており、洋画に劣らず勢いを見せている。現在の邦画界を賑わすのは、“青春”を描くコミックを原作とする実写映画。『アオハライド』『ストロボ・エッジ』に加え、公開を控える『ヒロイン失格』『ピース オブ ケイク』『先輩と彼女』『orange』など、男女の恋愛や友情を描いた、いわゆる王道の青春から、『ビリギャル』『バクマン。』『ちはやふる』といった、何か目標に向かって真剣に取り組む姿を描いた“スポコン的”青春映画も、軒並み映画化されている。「デトロイト・メタル・シティ」の若杉公徳による人気コミックが原作の『映画 みんな!エスパーだよ!』も“青春”映画を代表する一作。突如、超能力に目覚めた高校2年生、鴨川嘉郎らエスパーたちの友情と戦いを描く本作は、俳優・染谷将太を主演に放送中から大きな話題を呼んだドラマ版を経て、今回満を持して映画化となった。テレパシー、テレキネシス、テレポーテーション、透視…一目見ただけでは、洋画顔負けのSF超大作のようなストーリーだが、鬼才・園子温監督によってオリジナル要素が加えられたことで、青春ならぬ、“性春”映画へと生まれ変わったのだ。劇中では真野恵里菜や池田エライザらヒロインのパンチラはもちろん、水着あり、下着あり…既に放送コードぎりぎりであったドラマ版からさらにスケールアップしたエロ要素が、全編に渡り盛り込まれている。そんな本作が目指すのは、いやらしくない“爽快なエロ”。吉高由里子、満島ひかり、二階堂ふみ、トリンドル玲奈など、数多くの女優の“新たな美しさ”を見出してきた園監督が「最近の映画では珍しいくらい、はりきってエッチにした」と豪語する中、主演の染谷さんは、先日の完成披露イベントで「いろんな方にいろんな楽しみ方で楽しんでもらえる、これまでにない青(性)春映画になっている」と自信を見せている。今年は『やるっきゃ騎士』『テッド2』と、笑えてちょっぴりエッチな映画が目白押し。男子の気になる“性事情”も本作を観れば理解できるかも…? 『映画 みんな!エスパーだよ!』は9月4日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。