夭折の作家・伊藤計劃の小説「虐殺器官」「ハーモニー」「屍者の帝国」をアニメ映画化する「Project Itoh」。このほど、第一弾公開となる『屍者の帝国』の予告編がオフィシャルサイトにて解禁となった。“死者蘇生技術”が発達し、屍者を労働力として活用している19世紀末。ロンドンの医学生ジョン・H・ワトソンは、親友フライデーとの生前の約束どおり、自らの手で彼を違法に屍者化を試みる。その行為は、諜報機関「ウォルシンガム機関」の知るところとなるが、ワトソンはその技術と魂の再生への野心を見込まれてある任務を命じられる。それは、100年前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺し、まるで生者のように意思を持ち言葉を話す最初の屍者ザ・ワンを生み出す究極の技術が記されているという「ヴィクターの手記」の捜索。フライデーと共に海を渡るワトソン。しかしそれは、壮大な旅のはじまりにすぎなかった。イギリス、アフガニスタン、日本、アメリカ、そして最後に彼を待ちうける舞台は…? 魂の再生は可能なのか。死してなお、生き続ける技術とは。「ヴィクターの手記」をめぐるグレートゲームが始まる――。伊藤計劃が遺した30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成した「屍者の帝国」が、「Project Itoh」第一弾として10月2日(金)の公開を控え、8月1日(土)より各劇場にて予告編が上映されている。WEB初解禁となった今回の予告編。映像冒頭から映し出されるのは、ワトソンがフライデーを屍者として蘇らせる物語の重要なシーン。魂を持った屍者“ザ・ワン”を生み出した物語のカギとなる「ヴィクターの手記」を求め、世界中を旅するワトソンたちの姿が描かれている。「ヴィクターの手記」とは一体何なのか? フライデーに21グラムの魂は宿るのか? 映像とともに流れる「EGOIST」による主題歌「Door」とともに、まずはこちらの映像から『屍者の帝国』の壮大な冒険を覗いてみて。『屍者の帝国』は10月12日(金)より公開。