で、その「公式」の「その他の特別上映等」なのですが、いくつか種類があって、コンペ部門の一部なのだけど受賞の対象とならない(わかりにくいですね)「アウト・オブ・コンペティション(Out of Competition)」、や「特別上映(Special Screenings)」、「ミッドナイト・スクリーニング(Midnight Screenings)」などの部門に分かれています。それぞれがどう違うのか、あまり明確な定義はないのですが、まあ細かいことはいいじゃないか、という感じです。とにかく、いずれも賞を競わない特別上映部門、という位置付けと思っていればいいでしょう。
これらの部門において、ナタリー・ポートマン監督作品『A Tale of Love and Darkness』(「特別上映」)や、バーベット・シュローダー監督『AMNESIA』(「特別上映」)なども楽しみですが、何と言っても大注目はギャスパー・ノエ監督新作『LOVE』(「ミッドナイト・スクリーニング」)でしょう。僕はコンペに入ると予想していた!
ふうー。落ち着こう。変わって、「監督週間」。何と言っても、カンヌの申し子のようなアルノー・デプレシャン監督の新作『MY GOLDEN DAYS』がコンペに入らず、「監督週間」で上映されることになったのは、今年の事件と言っていいでしょう。誰も予想していなかった。ことほどさように、今年のカンヌは異質なのです。