東京・自由が丘の和菓子店「亀屋万年堂」は、新しいスタイルの店舗として初の生ブッセ専門店「anovan(アノヴァン)」を4月6日(月)表参道にオープンした。「亀屋万年堂」は昭和13年に創業。昭和38年には、お店を代表する菓子「ナボナ」を発売。テレビCMでは王貞治氏(当時元巨人軍の選手)が出演し「亀屋万年堂のナボナはお菓子のホームラン王です」というフレーズとともに評判になり、ナボナの名前が全国に知れ渡った。以来、半世紀にわたり、ナボナは同社の人気定番商品として愛され続けてきた。今回、亀屋万年堂は初の生ブッセ専門店をオープンするにあたり、ナボナを生洋菓子に進化せた「アノヴァン」を開発した。ネーミングの由来は、ナボナを逆から読んだものになっており、お馴染みのナボナを新たな角度で見つめ直して、生まれ変わらせたという意味合いも込められている。「アノヴァン」は、口に入れるとふんわり軽く、やわらかいとろけるような食感のカステラに、純生クリームをサンドした新感覚のスイーツ。生ブッセの生地はとてもデリケートなため、生地を作ってすぐに焼かないと生地の状態が変わってしまう。そのため、一度に大量生産することができないという。「アノヴァン」は、同社のナボナを作り続けてきたノウハウを活かして、原材料から製法まで厳重なチェックと管理、職人による確かな技術のもとこだわりの一品に仕上げている。フレーバーは、基本の5種類と期間限定フレーバーが1種が加わった6種がラインナップ。イチオシは、チーズケーキのようなフレッシュな酸味が特徴のフロマージュだ。6月までの期間は、旬のフルーツで甘酸っぱくさわやかな味わいが楽しめるブルーベリーが登場中だ。また、亀屋万年堂グループでは、創業100年へ向け、自由が丘 総本店の大幅リニューアル。和風喫茶・亀屋万年堂茶房を併設し、4月16日(木)にグランドオープンする。次世代へ向けた老舗和菓子店の新たな挑戦に注目が集まる。