今年、5月1日(金)から10月31日(土)の184日間に渡って、イタリアのミラノで国際博覧会「ミラノ万博」が開催となる。2005年「愛・地球博」、2010年上海万博に続く、大規模万博で、今回のテーマは「食」だ。「ミラノ万博」は、「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマとし、約140か国と国際機関が参加。「食」をテーマとした史上初めての万博となる。ミラノ万博に出展する日本館は、デクマヌスと呼ばれる東西に延びる大通り沿い、万博会場の東側に建設される。日本館内では、日本食と日本食文化、日本の食を取り巻く多様な取り組みを紹介しながら、「Harmonious Diversityー共存する多様性ー」をテーマに、未来の共生社会を切り拓いていく日本の姿をアピールする。日本館の展示制作に向けては、展示プロデューサーに電通 イベント&スペース・デザイン局長の内藤純氏を迎え、チームラボ代表の猪子寿之氏、ライゾマディクス代表取締役の斎藤精一氏、書家・アーティスト 紫舟氏、京都造形大学教授 竹村真一氏、クリエイティブ・ディレクター清水亮司氏ら、世界で活躍する日本のトップクリエイターが集結。ほか日本を代表する企業、団体が参加する。日本館のシンボルマークは、お箸をモチーフにしており、食べ始め、食べ終わりの「いただきます」「ごちそうさま」はもちろん、「もったいない」や「おすそわけ」といった日本ならではの精神を表現している。展示は9のパーツに分かれており、日本の食の産地の田園風景を五感で体験できる映像装置や、産地から食卓までの多様なコンテンツをインタラクティブな体験をとおして表現したり、日本の食生活のショーケースや最先端の技術開発や国際貢献の取り組み、また未来へのビジョンを紹介したりする。さらに未来のレストランで展開されるライブ・パフォーマンスショーを表現するダイナミックな参加型エンタテイメント・シアターなども設置される。また、館内のレストランでは、日本最高峰の京風カウンター会席による本格日本食レストランとバラエティ豊かなブースからなるフードコートも展開される。隣接するイベント広場では、日本の食・食文化どに関連した、ワークショップやパフォーマンス、映像放映、実物・パネルによる展示などが行われる予定だ。農林水産大臣および、経済産業大臣によって、イタリア、ミラノ万博のテーマ、日本館のコンセプトなどに関わりの深い人々を「ミラノ万博日本館サポーター」として任命するプロジェクトを進めており、ジャパンカルチャーのアイコン、きゃりーぱみゅぱみゅ他、160名以上の日本館サポーターが就任している。5月の開催に向けて、今後のミラノ万博に関する情報が注目される。今年も、世界的な視野から日本の食と食文化を再発見できるような話題で盛り上がりそうだ。