橋本愛が岩手県の里山でオールロケに挑み、自然の情景を通して自給自足の生活を四部作で綴る映画『リトル・フォレスト』。昨年8月に公開された前編『夏・秋』編に続き、後編となる『冬・春』編が今年2月に公開されるが、同作が第65回ベルリン国際映画祭に正式招待されることが決定。上映当日は、主演の橋本さんと森淳一監督が参加することも明らかとなった。橋本さんは初の国際映画祭参加となる。「月刊アフタヌーン」に連載された五十嵐大介のコミック「リトル・フォレスト」を原作とした本作。ヒロインは、一度は都会に出たものの自分の居場所を見つけられず、東北の小さな山村集落“小森”に戻ってきた、いち子(橋本愛)。夏と秋を経て、厳しい冬と新たな春の訪れを描く本作では、5年前の雪の日に突然失踪した母・福子(桐島かれん)といち子の関係や、いち子がひとりで暮らすようになったいきさつなど、物語のキーとなるエピソードが明かされる。今回、本作が招待されることとなったのはベルリン国際映画祭の「キュリナリー・シネマ」部門。9年前の第57回より映画祭の目玉として新設された部門で、世界各国より「食」にまつわる良作を選出し上映することで、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも注目されている部門だ。通常は作品上映だけが行われる映画祭において、同部門では公式上映の後に作品にまつわる“ディナー”が観客にふるまわれるが、本作の上映後には「ミシュランガイド」において二つ星を得ているドイツ屈指の有名シェフが作品にインスパイアされた特別メニューを供するアフターディナーを予定しているという。今回の決定に、橋本さんは「日本ならではの美しい景色や四季の移ろいを、主人公・いち子の人生と重ね合わせて描いた作品です。2013年から2014年の東北を記録した映画でもあります。海外の皆さんにも豊かな気持ちになって頂き、楽しんでご覧頂けると嬉しいです。初めての海外映画祭参加を楽しみにしています」とコメントを寄せている。『リトル・フォレスト 夏・秋』は1月28日(水)よりDVD&BDリリース。『リトル・フォレスト 冬・春』は2月14日(土)より全国にて公開。「第65回ベルリン国際映画祭」は2月5日~15日(現地時間)にて開催。