『アナと雪と女王』『マレフィセント』で2014年、映画界の話題を独占したウォルト・ディズニー・スタジオ。公開されたばかりの感動ファンタジー『ベイマックス』も初動2日間で興収6億円突破の好スタートを切り、現時点で興収50億円突破が確実視されている。だが、ディズニーの快進撃は2015年こそが“本番”ともっぱらの評判だ。春の公開を控える、オオカミ男に扮したジョニー・デップら豪華スターが歌い踊るミュージカルファンタジー『イントゥ・ザ・ウッズ』(公開:3月14日)、満を持してクラシックを実写化する『シンデレラ』(公開:4月25日)はどちらも、近年のディズニーが得意とする「おとぎ話の新解釈」が下敷きになっており、王道の安定感と先が読めないドキドキ感を味わえる作品だ。春の公開作が女子向けだとすれば、夏にはジョージ・クルーニーが、『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード監督とタッグを組む『トゥモローランド』(公開:6月6日)、マーベルヒーロー勢ぞろいの続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(公開:7月4日)と男子必見のアトラクションムービーが待ち構える。2年ぶりのピクサー新作『インサイド・ヘッド』(公開:7月18日)は世代、性別を超えて楽しめる一作になりそうな予感。そして全世界がその動向に熱い視線を注いでいるのが、『STAR WARS:THE FORCE AWAKENS』(原題)! 2012年10月にディズニーがルーカスフィルムを買収し、“目覚めた”シリーズ7作目となる最新作は、ついに特報映像が解禁され、複数の新キャラクターをはじめ、おなじみのテーマ曲に乗せてあの“ミレニアム・ファルコン”がアクロバティックに飛行する姿がお披露目となり、ファンの胸を踊らせている。日本公開は2015年12月18日だ。ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムを手中に収めたことで、これほど豊富かつ盤石なラインナップをわずか1年の間に公開できてしまう、いまのウォルト・ディズニー・スタジオ。その“帝国軍”…ではなく帝国たる存在感で、2015年も映画界をけん引していくはずだ。