まず大きな話題は高畑勲監督の『かぐや姫の物語』である。日本では2013年に公開された本作は、米国ではGKIDSの配給で10月から公開が始まった。高畑勲14年ぶりの長編映画は、米国でも日本と同様に高い評価を得ている。そんな評価の高さが本作のノミネートにつながった。 最優秀長編アニメーションは、『かぐや姫の物語』のほか7作品である。ディズニーの『ベイマックス』、ドリームワークス・アニメーションの『ヒックとドラゴン2』、ワーナーの『レゴ・ムービー』などのハリウッド大作からビル・プリンプトンの『Cheatin'』、ライカの『The Boxtrolls』、Reel FXの『The Book of Life』といったインディペンド作品と幅広い。海外からはアイルランドの『Song of the Sea』がノミネート入りした。
そして高畑勲監督、監督賞(映画)でもノミネートされている。この部門が最優秀長編アニメーション部門の候補作品の監督が8人そのまま並んだかたちになっている。 音楽賞(映画)は5人がノミネートとなった。その一人が、『かぐや姫の物語』の久石譲氏である。こちらは『Cheatin'』『ヒックとドラゴン2』『Mr. Peabody & Sherman』『Song of the Sea』の4作品と伴のノミネートである。