アラジン役は10名のうち7人がのぞんだ。ベテラン、主役級から新人まで、審査時間は長くて10分弱、短い人で5~6分。この短い時間に自分の実力を発揮しなければならないが、どの俳優も若干、緊張の面持ちだった。なんたって、あの『アラジン』である。役がゲット出来れば、俳優としての評価が高まる。 オーディションにのぞむ格好は、なかなか俳優の意気込みを感じさせる。”アラジン”ぽい格好をする者や、逆に、普通のウエアでのぞむ者も。課題曲は『One Jump Ahead』と『Proud of Your Boy』。中には”速攻”で「GOOD!」と言われ、思わず笑みがこぼれる者もいた。 そして台詞審査、どのアラジン候補もなかなかの実力、審査員はかなり悩むことだろう。
続いてあの個性的なキャラクター、ジーニー役の審査が11時10分過ぎに行われた。歌はかなりのショーストッパー的なナンバー『Friend Like Me』、こちらは8人のうち、7名がのぞんだ。もう側転したり、ジャンプする者、アドリブ的なものを入れる者、こちらはアラジン役の時と違って、審査員は時折、爆笑、記者席からも笑いが起こった。 審査時にしてすでに”ショーマンシップ”を見せつける。ジーニーは、なんたって3枚目、タイトルロールのアラジンより”押しが強い”役かもしれない。もう皆、”ここで笑いを取らなきゃ”的な意気込み、こちらまでその高いテンションが伝染した。ここで、午前の審査が終了した。