R&B歌手のNE-YOといえば、甘く魅力的な歌声で数多くのファンを獲得してきた。だが、イギリス人女性のゾーイ・フェネシーさんはなんとそんな彼の歌声によっててんかんを起こしてしまったのだという。ゾーイさんは6月に脳外科手術を左側頭葉を除去する手術を受けたものの、NE-YOの歌を聞いた瞬間に固まり嘔吐してしまい、いまだに酷いてんかんに悩まされているという。彼女は2008年にてんかんと診断されたが、音楽によって発作が誘発されたのは2011年にNE-YOの「Give Me Everything」を聞いたときが初めてなのだという。彼女の発作の原因がNE-YOの歌であったと科学的に証明する為に、彼の歌を聞きながら医者に監視されることを余儀なくされたという。その後ゾーイさんは音楽に起因する珍しいてんかんの持ち主であることが判明した。お店に入るときは音楽がかかっているときのために必ずヘッドフォンをつけるのだという。ゾーイさんは「Daily Mail」誌に自分の状態について次のように語っている。「彼のグレイテスト・ヒッツ(ベストアルバム)が発売されたとしたら、私にとっては悪夢ね」 「曲の最初の2、3のビートを聞いたら、何をしていようと放り出して逃げるわ。私がNE-YOや彼の音楽が嫌いなわけではないけど、残念ながら音楽の方が私のことを嫌いなのね」。コミカルにも見える彼女の状態だが、本人にとってはとても苦しい現実だ。彼女は不自由になってしまった状態について「人々は面白いと思うかもしれないけど、これは私の人生を乗っ取ってしまったわ。人生が台無しになってしまったのよ」と語っている。常に音楽のことを気にしなくてはならない状態はさぞつらいことだろう。またNE-YOの音楽も本来は素晴らしいものだけに、彼女にとって悪夢と化してしまっているのはとても残念なことだ。
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