これまで、ドラマ・ドキュメンタリーなどテレビ番組のテーマ曲として数々のヒット曲を送りだしてきた中島。最初にテレビドラマに使用された歌は、1980年~81年にTBS系で放送されたドラマ「3年B組金八先生」の挿入歌「世情」。直江喜一が演じる中学生・加藤優が学校に殴り込み、刑事に連行されるシーンで、スローモーションの映像に「世情」がフルコーラスで流れ、世間に衝撃を与えた。
そして、1994年に日本テレビ系で放送されたドラマ「家なき子」の主題歌「空と君のあいだに」。当時12歳の安達祐実が主演した大ヒットドラマだ。家庭内暴力を受ける小学生の少女・相沢すずが、困難に負けずに生きる物語。「同情するなら金をくれ」の名セリフとともに、主題歌も人々の心に深く刻まれている。
ドキュメントでは、2000年~2005年にNHKで放送された「プロジェクトX~挑戦者たち~」。高度経済成長期、産業・文化の分野で、無名の日本人たちの挑戦と努力の物語だ。オープニングは、田口トモロヲの独特のナレーションとともに主題歌「地上の星」。エンディングは、「ヘッドライト・テールライト」が、出演者のその後の映像とともに流れ、大きな感動を呼んだ。
更に、今年、NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌に決定した最新曲「麦の唄」。夢に生きる日本男児・マッサンと、大阪弁を話すスコットランド人妻・エリーが織りなす人情喜劇。力強い歌で、毎朝、日本に元気と勇気を与えている。
番組では、「マッサン」の主題歌「麦の唄」への出演者のインタビューなども織り交ぜ、2012年から13年に行われた中島みゆきコンサートツアー「縁会」2012~3から、数々のテーマ曲の名演奏を、エピソードとともに、たっぷりと聴かせる。
■『SONGS』
毎週土曜 23:00~23:30(NHK総合)