一見すると “普通の冴えないおばさん”のスーザン・ボイルがオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」にて素晴らしい歌声を披露したのは2009年のことだ。そのときの動画がYoutubeなどで驚異的な再生回数を記録して話題になったのは記憶に新しい。彼女は凄腕プロデューサー・サイモン・コーウェルのオーディション番組出身者の中でも、「ワン・ダイレクション」などと並び最も成功している歌手であるといえる。サイモン・コーウェルのオーディション番組にはエンターテイナー総合のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」と、歌手発掘を目的とした「Xファクター」があるが、なんとスーザンは「ブリテンズ・ゴット・タレント」の前に「Xファクター」のオーディションも受けようとしていたのだと「Mirror」が報じた。「『Xファクター』に行ったの。それについて聞いたから、トライしてみようと思ったのよ」「着いたら列がすごく長くて、チャンスなんか得られないんじゃないかと思ったの。そしたらスタッフが『ブリテンズ・ゴット・タレント』もあると言ったから、待つよりはまた戻ってこようと思ったわけ」と、「Xファクター」で一度オーディションを諦めていた経験を明らかにした。またスーザンは「彼は時々電話をくれて、私がどうしてるか聞くの」「きっと私がやっていること(歌手としての仕事)を喜んでくれていると思うけど、彼は忙しいと分かっているわ」と、“恩人”サイモンについて語っている。「Xファクター」でオーディションを諦めたままであったら、彼女の現在の成功は無かったというわけだ。オーディション番組をものにしてスターダムに上り詰めたスーザンの姿勢は、チャンスを掴みにいくことの大切さを教えてくれる。スーザン・ボイルは自身の六枚目のアルバム「Hope」(原題)を本国にて今月20日(現地時)に発表したばかりだ。
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