史上初の3DCGによる「ドラえもん」映画となる『STAND BY ME ドラえもん』の完成披露試写会が7月20日(日)に先日、オープンしたばかりの虎の門ヒルズにて開催。山崎貴&八木竜一両監督と“子ども経験者”として女優の山本美月が来場した。原作者の藤子・F・不二雄生誕80周年を記念して製作された本作。原作の中でも人気の高いいくつかの感動エピソードを元に、ドラえもんとのび太の出会いから、のび太が“未来”のために奔走する姿などを描き、事前の試写会でも号泣する人が続出し“ドラ泣き”という言葉と共に話題を呼んでいる。虎の門ヒルズと言えば、「トラのもん」というドラえもんによく似たキャラクターを採用しているが、ここで映画の試写会イベントが行われるのは初めてとなる。山崎監督、八木監督、そして山本さんは舞台横に用意された「どこでもドア」から壇上へ。脚本も担当した山崎監督は「思い起こせば4年くらい前から始まった企画」と完成披露を迎えて感慨深げに語る。『friends もののけ島のナキ』に続き、所属する「白組」の盟友・八木監督との共同監督作となったが「八木とスタッフが頑張ってくれた」とねぎらう。八木監督は「3年半くらい前からCGを作り始めましたが、時間がかかった。スタッフと一緒に愛情を込めて作ってきたら、時間が足りなくてギリギリで今日にこぎつけました」とホッとした表情を見せる。今回、「ドラえもん」史上初の3DCGで表現されている点について、山崎監督は「ドラえもんの感触――実際には触れませんが、触れそうな感覚を楽しんでほしい。以前、F先生が『タケコプターで飛んだら世界がどう見えるのか?』と仰っていたと聞きましたが、3Dならその感覚を体験できると思いました」と語った。山本さんは、試写会で鑑賞前に無理やりティッシュを手渡されたそうだが「まさか涙すると思ってなかったんですが、まんまと“ドラ泣き”して、過呼吸寸前になりました」と告白。「子どもの頃はドラえもんは便利な存在でしたが、大人になってそばにいてほしい大切なパートナーなんだと感じました」と感想を口にする。特に感動したシーンとして、山本さんは未来の世界でのシーンを挙げ「のび太が(未来の)大人のび太と会話をする後ろで、ドラえもんは昼寝してるんですが、そこで発せられるあるひと言でスイッチが入って、その後は泣きっぱなしでした」と明かした。3Dの質についても「タケコプターで飛んでる気分になりました! ドラえもんがすごく丸いのも分かったし、こんな大きいんだ! とも思いました」と興奮気味にその魅力を伝えていた。『STAND BY ME ドラえもん』は8月9日(土)より全国にて公開。