渡辺謙がミュージカル「王様と私」でブロードウェイの舞台に立つことが決定した。日本で舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、昨年も三谷幸喜演出「ホロヴィッツとの対話」で舞台に立っている渡辺さんにとってのブロードウェイ・デビューになる。「王様と私」はマーガレット・ランドンの小説「アンナとシャム王」をもとに、19世紀のタイを舞台に、王家の子どもたちの家庭教師として派遣されたイギリス女性・アンナと頑固なシャム王の交流の物語。渡辺さんはシャム王を演じる。この役はユル・ブリンナーが舞台初演と年の映画版で演じ、アカデミー賞主演男優賞に輝いた。1999年にはランドンの小説を映画化し、ミュージカル・シーンなしの『アンナと王様』が作られたが、こちらはジョディ・フォスターがアンナを、王様をチョウ・ユンファが演じた。今回の舞台でアンナを演じるのはトニー賞に5度ノミネートされたケリー・オハラ。「南太平洋」、「マディソン郡の橋」などでオハラと組んだバートレット・シャーが演出を手がける。「Hollywood Reporter」誌によると、「王様と私」は来リンカーン・センターのヴィヴィアン・ボーモント劇場で来年3月12日からプレビュー公演、4月16日から本公演を予定している。