1988年以降、世代を超えた多くのファンを獲得し、アニメ史に残る空前の大ヒットを記録した『機動警察パトレイバー』シリーズ。誕生から約4半世紀、押井守を総監督に迎え、登場人物も世代交代した完全オリジナル新作の実写化プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー』が始動。この度、「第4章」のエピソード6「大怪獣現わる 後編」に、最新作『思い出のマーニー』を控えるスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫が出演していることが明らかとなった。月日は流れ、“バビロンプロジェクト”が一段落ついた2013年東京。長期的不況により手間とお金のかかる「レイバー」はお払い箱になっていた。同じように、特車二課の第一小隊は解散。第二小隊はレイバー運用経験の継続という名目のもと、かろうじて存続している状況である。そんな時代に取り残されたように、「98式イングラム」だけは栄光の初代、無個性の二代目、無能の三代目と引き継がれていった。今作は特車二課存続問題が見え隠れする中、奮闘する“三代目”らの物語だ。鈴木プロデューサーといえば、スタジオジブリの名物プロデューサー。押井監督とは古くから親交があったことで、今回の出演が実現した。これまでも押井作品に様々な形で関わっており、『イノセンス』ではプロデューサーとして、『立喰師列伝』では冷やしタヌキの政を演じ、『真・女立喰師列伝』では作品の題字を務めるなどしている。今回、鈴木プロデューサーが演じるのは、怪獣を呼び出す歌のプロモーションビデオをプロデュースする「熱風社」という代理店の“胡散臭い男”。「映像はスピードが命」、「ほかの仕事は後にまわせ」、「映像だけじゃダメ、主題歌ってものが必要」などプロデューサーらしくも、どことなく怪しげなセリフが用意されているとのこと。鈴木プロデューサーは、この役どころについて「撮影のため熱海へ。初めて台本を見て、品の無い役だと知った。あきらかにミスキャストだ。次は、ちゃんとした役で僕を呼んで欲しい」とまさかの辛口コメント。しかし「あの長台詞は、僕でなきゃ喋れない。そこが見どころだ!」と本作の見どころポイントを教えてくれた。また、「押井守の描いてきた未来が、次から次へと実現しつつあるのが現代だ。還暦を過ぎた押井守は、SFが現実になった時代を超えることができるのか?」と押井監督についてメッセージを残した。全長約8mもの実物大98式イングラムやレイバードック併設の二課棟までをも完全実体化した本シリーズ。4月よりシリーズ12話を劇場上映用にシリーズ全7章として構成し、全国にて順次上映を開始。2015年GWの長編劇場版の全国拡大公開に至る驚異のビッグプロジェクトとして幕を開ける予定だ。『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章』エピソード6「大怪獣現わる 後編」、エピソード7「タイムドカン」は、8月30日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて上映。