地球の裏側でワールドカップが開幕しました。映画が死ぬほど好きだけど、音楽も好きで、甘いものも好き。でもそれと同じくらいサッカーも大好き。そんな僕にとってこの4年に一度のワールドカップはまさに祭典です。世界の32カ国の代表チームが集って雌雄を決するわけでこれは映画の世界で言ってみれば国際映画祭のようなものですね。でも、審査員が最優秀賞を決める映画祭とは違ってワールドカップは試合でより多く点を取った方が勝ちになるわけでこれは誰の目にも明らかになるし、いたってシンプルです。ある特定の審査員達の個人的な審美眼に左右されるよりもとても明確でわかりやすいと思います。(サッカーでも審判に左右されてしまう場合はありますが…)これから一か月、シンプルなゲームの攻防、本当に楽しみです。これはあくまで個人的な意見ですがサッカーを扱った映画であまり傑作に出会ったことがないような気がします。ペレも出ていたし『勝利への脱出』などはよかったとは思うのですがFIFA(国際サッカー連盟)公認で3部作で作った『GOAL!』はベッカムやジダンなど錚々たる名選手が出てはいたもののやはりサッカーシーンの演出に難があり、3作目は日本では劇場公開もされませんでした。あとは『ベッカムに恋して』『少林サッカー』『アザーファイナル』『ジダン 神が愛した男』『シーズンチケット』『ミーン・マシーン』『ザ・カップ~夢のアンテナ~』などなど結構サッカー(に関する)映画は観てはいるのですがどうもこれだ!という作品に巡りあってません。『ミーン・マシーン』のサッカーシーンはなかなかカッコよかったですが。(もし他にオススメサッカー映画があったら是非教えて下さい)思うにこれはやはりスポーツは真実の美学なわけで映画のように虚構の美学には適さないのかもしれません。どんなに優れた演出でサッカーを見せられたとしてもやはり名試合を1試合生で観るのには敵わない気がします。『ジダン 神に愛された男』がまさにそうでした。今まで見たことのないサッカー(ジダンのプレイ)ではありましたが普通にジダンの試合を1試合見ても全然面白いと思いました。映画は映画で本当に死ぬほど好きなんですがそれでもやはり映画は作り物なわけで、目の前で起きている真実にはかなわない、サッカーのことを思いながら、あまり映画を神格化し過ぎないようにしようとそんなことを考えています。とりあえずこれから一ヶ月はサッカーモードです。ブラジルが本土で王国復活を果たすのか?!スペインがユーロ、W杯で異例の4連覇を果たすのか?!はたまた第3勢力が新たな覇権を握るのか?!そして、日本代表はいかに!?いやぁ、ホンッとに楽しみです!【2014.6.13】