本年度ベルリン国際映画祭銀熊賞「審査員グランプリ」受賞、各国で封切となり次々と記録を更新し続けるウェス・アンダーソン監督最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』。先週末公開を迎え、前作『ムーンライズ・キングダム』の2倍以上となる観客動員、また日本で最も興行成績の良かった『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』をはるかに超え、初日から好スタートとなった。シネマカフェでは本作の公開に先駆け女性限定試写会を開催し、アンケートを実施。個性的なキャラクターや、ファッション、音楽とウェス・アンダーソンの世界に魅了された女子たちに見どころを聞いた。現在、60年代、そして大戦前夜の3つの時代を背景に、ラグジュアリーなホテルで繰り広げられる極上のミステリーをアンダーソン監督独特のユーモアによって描かれている本作。女性限定で行われた試写会には学生を含めた20代から、40~50代の熟年層までが集まり公開前にも関わらず満席! まず、来場した読者に満足度を聞いてみると多くの方が80%以上と回答した。アンダーソン監督作を観るのは初めてという人が多く来場した今回の試写会。「絵本のページをめくるような映像で、ワクワクしながら笑ったり、びっくりしたりと楽しめました」(30代・女性)、「衣装やセットがとにかく可愛い」(20代・女性)、「テンポが良くてとても面白かった」(40代・女性)、「計算しつくされた映像と音楽が凄く良かった」(20代・女性)と、どの年代の女性もアンダーソン監督の世界観にすっかり魅了された様子。本作ではレイフ・ファインズを始め、エイドリアン・ブロディ、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、ティルダ・ウィンストンら豪華キャスト陣が超個性的キャラクターを演じているのも見どころの一つ。そこでお気に入りのキャラクターを聞いてみると、圧倒的好感を呼び第1位に輝いたのが本作で大活躍をした“ベルボーイ”のゼロ・ムスタファ。アンダーソン監督作品に初参加となる新人俳優トニー・レヴォロリが演じたが、そんな彼のお気に入りポイントを聞いてみると、「純粋なところが可愛かった」(20代・女性)、「素直で誠実なところ」(30代・女性)、「親友になれそう」(20代・女性)、とその率直な真面目さに虜になった人が続出したようだった。次点となる第2位にはシアーシャ・ローナン演じる、ケーキ屋「MENDL'S(メンドル)」のパティシエ・アガサ。ゼロがアガサにヤキモチを焼くシーンにほのぼのとした気持ちになった人が多かったよう。そして第3位には、レイフ・ファインズ演じるコンシェルジュのグスタヴ・Hという結果に。最後に「ずばりこのホテルに泊まってみたいか?」と聞いてみたところ、ほとんどの人が「はい」と答え、中には「働いてみたい!」という回答もあった。ウェス・アンダーソン作品を観たことないという人も楽しめる“究極のおもてなし”がたっぷり散りばめられた本作。あなたもキュートでミステリーなホテルを覗いてみて。『グランド・ブダペスト・ホテル』は、TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開中。
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