来日中のラッセル・クロウが5月19日(月)、主演作『ノア 約束の舟』のスペシャル上映会に出席。約3年半ぶりとなる来日は、先週後半に急きょ決定し「今日の午後着いたばかりだよ。でも日本はいつも温かく歓迎してくれる」と上機嫌。ところが話題が撮影に及ぶと…。『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が、旧約聖書に登場する「ノアの方舟伝説」を壮大なスケールで映像化したスペクタクル歴史ドラマ。ある夜、世界が大洪水で滅びる夢を見たノア(ラッセル・クロウ)は、神の啓示に突き動かされ、家族と罪のない動物たちを救うため巨大な箱舟を作り始める。撮影中の苦労を問われたラッセルは、あの重厚感たっぷりの声で“The Rain …”と一言。そして「来る日も来る日もずぶ濡れだったんだ。いままでの役者人生で最も大変な仕事で、オファーを受けた自分を呪ったほどだよ」と恨み節を見せた。さらに「ダーレンは『水はちゃんと温めている』と主張していたが、そんなのウソだよ! 彼はインディペンデント出身だから、お金の使い方をよく分かっている。水を温めるのに1セントも使うはずないよ」と豪快に笑い飛ばし、「彼は才能あふれた監督だ」と絶賛していた。映画には『ビューティフル・マインド』に続いて夫婦役で共演したジェニファー・コネリー、2人の息子を演じる注目イケメンのダグラス・ブース&ローガン・ラーマン、オスカー俳優のアンソニー・ホプキンスら豪華キャストが集結。また、エマ・ワトソンが物語のカギを握る重要人物のイラを演じており「ハードな撮影が続く中、日曜日には彼女とバレエのレッスンを受けていたんだ。毎週“ハーマイオニー”と踊れるのが唯一の楽しみだった」のだとか。最後にラッセルは「撮影もハードだったが、きっと観る側にとっても大変な映画かもしれない。でも、きっといろんなことを考えさせてくれるはずだよ」とアピール。客席に、自身がオーナーを務めるナショナル・ラグビー・リーグ「サウス・シドニー・ラビッツ」のキャップをかぶった女性ファンを見つけると、自ら気さくに握手やハグに応じるシーンもあった。『ノア 約束の舟』は6月13日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。