牧師をしている主人公である父は、戸惑いながらも、一心にコルトンの話に耳を傾けるうち、その天国の描写が、聖書のそれとあまりにも一致していることに気がつき、幼い少年の口から紡ぎだされる天国の話に、大人たちは学び、やがて、癒されていく様を描いた作品だ。これまでも単発的に製作されていたクリスチャン映画だが、今年に入り、『Son of God』(原題)、『God's Not Dead』、そして本作と次々と大ヒットを放ち、新ジャンルの観客層開拓に成功したようだ。
ジョニー・デップ主演のSF大作『トランセンデンス』は4位に初登場と少々期待外れのスタート。死の直前にコンピュータ・ネットワーク上の人工知能に意識をアップロードされ、次第に暴走していく天才科学者の運命を通して行き過ぎたテクノロジーがもたらす危機を描いている。共演はモーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール。メガホンをとったのは、2000年の『メメント』に始まり、『ダークナイト』(’08)『インセプション』(’10)などクリストファー・ノーラン監督作品で撮影監督を務めてきた、アカデミー賞受賞のウォーリー・フィスターで、本作が監督デビュー作となる。5位も初登場で、マーロン・ウェイアンズ主演ホラー・コメディ『A Haunted House 2』(原題)が続いた。