日本の雅楽でも知られ、「あまりのイケメン姿に仮面をつけて戦った」という伝説があるほど美しすぎる悲劇の王の切なくも大きな愛を描いた超大型ラブ史劇「蘭陵王」。“中国大陸No.1美男子”の呼び声高い主演のウィリアム・フォンは勿論だが、本作の大きな見どころのひとつがアリエル・リン演じる楊雪舞のファッションだ。本作の舞台は557年、魏晋南北朝末期――戦乱の中、深い霧の先にたたずむ桃源郷のような美しい白山村。ここに住む巫女・林氏は、天女の血を継ぐ孫の雪舞と、斉の蘭陵王との不吉な運命を予見してしまう。10数年後、美しい娘に成長した雪舞は、祖母の言いつけを破って村から抜け出す。そして湯気の立ちこめる美しい温泉で運命の男性・蘭陵王と巡り会い…。アリエル・リン演じる楊雪舞のファッションの中で特に印象的なのが、中国の象徴とも言うべき「赤」と、一瞬で目を奪われる「白」の衣装。赤は中国にとって吉や財を表す縁起の良い色とされ、ウェディングドレスなども人気色なのだそう。劇中、華奢で可憐な雪舞が赤を纏うと威厳ある姿へと変わって見えるのは、赤が持つ「生命力」と「強いエネルギー」が働いているせいかもしれない。赤と同時に「金色」も力強さやパワーを表す色。豪華な冠や髪飾り、赤の衣装を身につけた雪舞は、ただそこにいるだけで強烈なパワーを放ち、蘭陵王を支えているとも言えるはず。また、度々登場する真っ白な衣装も魅力的。外部との接触を極力避けて育てられてきた雪舞の柔和な性格や無垢な姿を白の衣装でうまく表している。やがて、蘭陵王と出会い、外の世界を知った雪舞が着る白色の衣装からは「汚れなき故の近寄りがたさ」も感じられる。男世界の中で凛とした姿を見せる雪舞は、女性らしさを欠くことなく、女性が本来持ち合わせた強さを、白色の衣装から漂わせている。雪舞のファッションから見る心理的印象操作、私たちの生活でも参考になるかも。取り入れてみるのもいいかも?<「蘭陵王」リリース情報>■DVD-BOX1&レンタルもリリース中!■DVD-BOX2 3月5日(水)発売■DVD-BOX2 3月19日(水)発売※同日レンタル開始