言わずと知れた20世紀後半に活躍したポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホルは、キャンベルスープやマリリン・モンロー、毛沢東といった時代のアイコンを同じ図版を大量に生産できるシルクスクリーンという技法を用いて表現し、美術界に大きな衝撃を与えた。2月1日(土)~5月6日(火・祝)の期間、森美術館では、10周年記念展「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」が開催中だ。タイトル「永遠の15分」は、「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。」というウォーホルの有名な言葉に由来する。本展はウォーホルの作品を初期から晩年まで包括的に紹介する、日本では過去最大となる回顧展となる。アンディ・ウォーホル美術館(米国、ピッツバーグ)の所蔵品から、絵画、シルクスクリーン、ドローイング、フィルム、彫刻、写真など約400点の作品と、「タイム・カプセル」と称した箱に収められたウォーホルの私的な書簡、雑誌や新聞の切り抜き、写真などの中から、約300点を展示。特に1974年の来日を機に収集された日本に関する品々は本邦初公開となる。3月23日(日)14時~17時にはアンディ・ウォーホル美術館館長のエリック・シャイナー氏と生前のウォーホルと交流を持った横尾忠則氏を迎えてのシンポジウム「ウォーホルと日本」がアカデミーヒルズにて行われる。また本展に関連して、2月1日~5月6日まで、六本木ヒルズ森タワー52階のセンターアトリウムにウォーホルが自らペイントしたBMWアート・カーが展示され、同時に制作風景が記録された貴重な映像も公開されており、アート・カーは来場者が自由に写真を撮影することができる。その他、2月15日(土)~2月28日(金)に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて「アンディ・ウォーホル 映画回顧展 2014」が開催されるほか、グランド ハイアット 東京では、2月1日~5月6日の期間限定で6階「オーク ドア」にてAmerican Pop Artスペシャルランチセットが登場し、2月1日(土)~5月5日(月・祝)までは本展のカタログとチケットが付いた宿泊プランも提供されている。