マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが、壮絶な減量を敢行してHIV患者とトランスセクシャル(性転換症)という難役に挑み、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた実話を映画化した『ダラス・バイヤーズクラブ』。オスカー有力とも呼び声の高い本作の日本版予告編が完成した。ロデオ・カウボーイのロン(マシュー・マコノヒー)は、酒と女に溺れる毎日を過ごしていた。しかしある日突然、「HIV陽性のため、余命は30日」との宣告を受ける。アメリカには承認薬が少ないと知ったロンは、メキシコへと渡り、密輸を開始。トランスセクシャルのレイヨン(ジャレッド・レト)と手を組み、会費を支払ったメンバーにだけ必要な薬を無料提供する、闇の販売組織“ダラス・バイヤーズクラブ”を立ち上げた。政府や製薬会社が彼の前に立ちはだかる中、ロンは生きる権利を求めて闘いに挑んでいくのだが…。今回公開された予告編を見ても、主演のマシューの激ヤセぶりは一目瞭然! その豹変ぶりに、一時は“病気ではないか?”とマスコミに囁かれていたほどだ。「『マジック・マイク』で見せたあのムキムキ筋肉は一体どこへ!?」「本当に同一人物!?」と疑ってしまいたくなるほどのこの変貌ぶり。なんとマシューは、本作でエイズ患者を演じるために21キロもの減量を成功させたという。そして共演のジャレッドも負けてはいない。超絶ダイエットに全身脱毛まで施して、女性も不安になるほどの(?)美しいトランス・ジェンダーのレイヨン役を演じた。ロックバンドでも活躍し、普段は男の色気ムンムンで、女子にモテモテの彼。しかし役作りはこれでもかと徹底するタイプ。『チャプター 27』ではジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンを演じるため思いっきり増量。その後、痛風を煩い、歩行も困難になって一時は車椅子生活だった、という逸話を残しているが、今回は真逆の激ヤセぶり。凄まじい俳優魂を見せ、文字どおり“体当たり”で熱演した2人の演技には、すでに称賛の嵐が巻き起こっており、ゴールデン・グローブ賞・ドラマ部門の「主演男優賞」と「助演男優賞」にもノミネートされている。しかし、そんな2人の近くにいた共演のジェニファー・ガーナーは、やはり心配だったようで、「見ていて痛々しくて、思いっきりパスタを食べさせてあげたかった」と語っている。まずは2人の俳優魂の片鱗を、予告編からご覧あれ。『ダラス・バイヤーズクラブ』は、2014年2月22日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。