広大な大陸の覇権をめぐり、架空の7つの王家が壮絶な戦いを繰り広げる「ゲーム・オブ・スローンズ」。2012年には“TV界のアカデミー賞”といわれるエミー賞で最多6冠を受賞し、全米DVD売上1位を獲得するなど、常に米ドラマ界の注目を集めている。何故ここまでの大ヒット作となったのだろうか? その理由は、ヒット作には必須の共通点、“禁断の愛”が描かれていることにあった。本作は、原作のジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ『氷と炎の歌』を完全映像化。数々の賞に輝き、米ドラマ界で未だかつてない大ヒットと社会現象を生み出した大人気ドラマ。オールヌードにも果敢にも挑戦した若手女優エミリア・クラークを始め、『ロード・オブ・ザ・リング』で知られる主演のショーン・ビーン、エミー賞やゴールデン・グローブ賞で「助演男優賞」を獲得したピーター・ディンクレイジらが出演。日本でも、7月にリリースされた「第一章」ブルーレイ&DVDは、海外ドラマの「レンタル・セルランキング部門」において初登場1位を獲得した。過去の作品をさかのぼってみても、ヒット作となるドラマには、見る者を惹きつけてやまない“禁断の愛”が様々な形で存在している。例えば、2004年からスタートし、日本でも大ヒットとなった「Lの世界」はレズビアンの世界をディープに描き、大人気ミュージカル・コメディ「glee/グリー」では、ゲイのティーンエイジャーが抱える問題がたびたび浮上する。また、歴史ドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」のドロ沼愛憎劇も定番中の定番と言える。さらに「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「トゥルー・ブラッド」のように“異種族”とのロマンスも人気だ。そして、本作もこの大ヒット作の必須条件“禁断の愛”が「第一章」から登場する。王家の1つ、ラニスター家の双子サーセイとジェイミーは、幼い頃から肉体関係を持ち、その関係は現在に至るまで続いており、2人の愛は七王国の政治と密接に絡み合う。もはやそれが純粋な愛情なのか、策略の道具なのか…。その複雑さこそが、この2人の愛を見応えあるものにさせている。また、王ロバートを亡くしたバラシオン家の、義理兄弟の“禁断の愛”も目が離せない。タイレル家と手を組み玉座を狙うレンリー・バラシオンには、マージェリーという妻がいるが、彼の本命はマージェリーの兄である花の騎士ことロラス・タイレル。原作では何となく匂わせる程度に留められていた2人の関係は、ドラマでは明確に描かれている。その結果、タイレル家の立ち位置やマージェリーの存在感をよりハッキリと打ち出す事に成功した。現在、140以上もの国と地域で人々を魅了している「ゲーム・オブ・スローンズ」。王座を狙う男たちだけでなく、女たちの野望をも映し出す“禁断の愛”は、一筋縄ではいかないストーリーをいっそう盛り上げてくれるに違いない。<「ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突」リリース情報>「ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突」ブルーレイ コンプリート・ボックス 価格:11,800円(税込)「ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突」DVD コンプリート・ボックス価格;9,800円(税込)発売日:12月4日(水)※同日レンタル開始発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン3、4のディスカッションが進行 原作者ジョージ・R・R・マーティン明かす 2023.12.7 Thu 12:40 数日前、「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚ドラマ「ハウス…