ジル・サンダーが再び自身のブランドを離れた。今回で離脱を表明するのは3回目となるジルは、1968年に創業した自らのブランドから「個人的な理由」でまたしても離れることを24日(現地時間)に発表した。「ジルサンダー(Jil Sander)」のアレッサンドロ・クレモネージCEOはWWDに「我がグループを代表して、今日に至るまでこのブランドに目を見張るような貢献をしてくれたジル・サンダーに感謝したいと思います」「彼女の素晴らしいデザインや創造的とも言えるリーダーシップは、ブランドを高めて更なる成長を促すのには欠かせないものでした」と語った。ジルは同ブランドの株の大部分を「プラダ(PRADA)」に買収されて以降、プラダ側と意見が食い違い、2000年にまずブランドを離れている。その後、ブランドの人気に陰りが出始めたことから、2003年5月にブランドに戻っていた。しかし、ジルとプラダのパトリッツィオ・ベルテッリCEOの2人はやはり相容れず、2004年に2度目となるブランドからの脱退を決めていて、それに伴いラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターの座を引き継いでいた。その後昨年2月にラフが「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」に移ったのを機に、ジルが再び復帰していた。そんな「ジルサンダー」では今後、社内のデザインチームが新作コレクションを完成させることになる。