完成した作品が口コミで人気沸騰…というケースはよく耳にするが、作品完成前から“アカデミー賞最有力”と騒がれる作品はなかなかに珍しい。その話題作とは、ジョージ・クルーニーが製作・監督・脚本・主演の1人4役をこなし、豪華キャストと共に贈る『ミケランジェロ・プロジェクト』。このほど、本作が2014年1月に日本で公開されることが決定した。原作は、ロバート・M・エドゼル著「ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊『モニュメンツ・メン』の戦争」。この“史上最も偉大な宝探し”とされた実話を基にした本作は、第二次世界大戦の中にドイツへと渡り、ナチスの強盗からミケランジェロの名作を始めとする芸術作品を取り戻し正当な持ち主に返還せよ、という米ルーズベルト大統領の命を受けた小隊を描いたアクション・スリラーだ。そのミッションとは不可能なものと思われた。なぜならこの任務を受けたのが、7人の美術館長、管理人、美術史家といった軍人の訓練を受けていない俗にいう“文化系”の男たちだったから。審美眼は持ち合わせているが、武器や戦場のイロハなど微塵も知らぬ彼らは、“モニュメンツ・メン”と呼ばれた。ドイツ軍に立ち向かい、敵の陣地に隠された芸術品を見つけ出すことなど彼らに一体どうやってできるのだろうか…? しかし呼び出された彼ら“モニュメンツ・メン”は、人類の偉業を守り、1000年に渡る文化の崩壊を阻止するため、命を懸けて闘いに挑んでいくのだ。この荒唐無稽な実話を描いた本作にはジョージを始め、共演にマット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ジョン・グッドマン、ビル・マーレイ、ジャン・デュジャルダンなどひと癖もふた癖もある豪華キャストがその名を連ねており、演技巧者な彼らがどんな化学反応を見せてくれるのか楽しみだ。『ミケランジェロ・プロジェクト』は2014年1月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。