永遠の孤独を運命づけられた、哀しきヴァンパイア少女の物語『ビザンチウム』。本作でシアーシャ・ローナン演じる主人公・エレノアに一目惚れし、恋に落ちてしまった青年・フランクを演じた一癖あるイケメン俳優、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが本作の魅力を語ってくれた。本作では、存在を消しながら永遠の孤独を生きるエレノアを愛し、彼女に本当の“生”を教える青年・フランクを演じたケイレブは、テキサス出身の23歳。長身に長い手足と色白の肌。透き通る青い瞳、さらさらの長い髪…女子なら思わずうっとりするほどのルックスなのに、個性の強い役柄と憂いをおびた雰囲気をまとったギャップが魅力だ。『ノーカントリー』で映画デビューし、『ラスト・エクソシズム』、『ソーシャル・ネットワーク』といった話題作でキャリアを重ね、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にもキャスティングされ一躍注目を浴びた。そして2013年、デヴィッド・クローネンバーグの息子であるブランドン・クローネンバーグの長編初監督作品『アンチヴァイラル』で初主演。マッドな注射技師の役で強烈な印象を与えた。本作について、「台本を読んで、すぐにフランクを好きになったんだよ」と自身が演じたキャラクターの虜になったと語るケイレブ。「彼(フランク)を信じ、ロサンゼルスのストリートや店の中で彼のことを考えたり、彼になりきったりすることを楽しんだんだ。フランクに恋したんだ」と語るほど惚れ込んでいた様子。苦労した点を訪ねてみると、「一番難しかったのは、誠実にがんの症状を表現することだったよ。この作品で最も怖かったのは、そのことと“愛”だった。どうすれば僕たちはそれを正直に表現できるのか? と考えながら演じたんだ」と語るように、初の本格ラブストーリーは彼にとって大きな挑戦だったようだ。本作では、憂いを帯びた瞳が印象的な“難病男子”として登場しているが、この役がまた見事にハマっている。自身をキャラクターに投影して、演じたのだろうか?「投影するしかないと思う。僕は若くて未熟だし、自分がやっていることが分かっていない。けれど、キャラクターに完全に逃げ込むことはできないから、いつもある程度の自分が存在するんだ。自分自身がいなかったら、どうやってキャラクターとの繋がりを感じるだろう?」俳優という仕事だけでなく、プライベートでも悩み多き20代を生きるケイレブ。そんな悩みながらも、着実にキャリアを重ねていくケイレブから今後ますます目が離せなくなりそうだ。『ビザンチウム』は、9月20日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。