『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンら若手俳優が、実在した10代の窃盗団を演じる『ブリングリング』(原題:The Bling Ring)の公開日が決定し、あわせてポスタービジュアルが到着。さらに、本作の監督・脚本をつとめたソフィア・コッポラが、プロモーションのため2年11カ月ぶりに来日することがわかった。本作は、ハイウッドスターに憧れるあまり、パリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハンなどハリウッドセレブの豪邸をインターネットを駆使して見つけては、総額300万ドル(約3億円)にのぼるブランド服や宝石の、窃盗を繰り返したティーン窃盗団「ブリングリング」(=キラキラしたやつら)が主人公。実際に被害に遭ったパリス・ヒルトンの邸宅を借り切って撮影が行われたことも話題となった。彼女たちが盗み、身につけるルイ・ヴィトン、クリスチャン・ルブタンなど、ラグジュアリー・ブランドのおびただしいアイテムに加え、カニエ・ウェスト、M.I.A.などの音楽、さらにはSNSやゴシップサイトの写真までもがミックスされたリアルな映像は、“キラキラ”とまぶしく、でも残酷ではかなく、大人の想像をはるかに超えた少女たちの光と影を鮮烈に見せつける。窃盗団のメンバー5人を演じるのは、本作で優等生イメージをすっかり払拭したエマ・ワトソン。さらに、『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞にノミネートされた女優ヴェラ・ファーミガの末の妹で、FOXのTVドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」第1シリーズにレギュラー出演したタイッサ・ファーミガ、ロブ・ライナーの『Flipped』(原題/日本公開未定)に出演のイズラエル・ブルサール、そして新人クレア・ジュリアン、ケイティ・チャンというフレッシュな顔ぶれが揃っている。全米では、6月にニューヨークとロサンゼルスの2都市で封切られており、ソールドアウトになる劇場が続出。ソフィア・コッポラにとっては、第76回アカデミー賞「脚本賞」を受賞した『ロスト・イン・トランスレーション』以来の大ヒットスタートを切った。ほんの悪ふざけのつもりで始まった無謀な冒険は、次第にエスカレートし、少女たちを二度と後戻りできない場所へ追いやってしまう……。まさに今、ソフィア・コッポラにしか撮れない青春映画に、きっとあなたも心を奪われてしまうはずだ。『ブリングリング』は、12月14日(土)より渋谷シネクイントほか全国にて公開。