架空の“七王国”を舞台に、覇権をめぐる陰謀と策略が繰り広げられ、愛と欲望が渦巻く“大人ファンタジー”「ゲーム・オブ・スローンズ」。2012年には“TV界のアカデミー賞”と言われるエミー賞では最多6冠を受賞し、今年9月に行われる今年のエミー賞でも話題をさらうこと必至の本作。何故ここまでのヒット作となったのだろうか? その理由には、日本でも社会現象を巻き起こしたあの「セックス・アンド・ザ・シティ」(以下:SATC)と共通点があるようだ。本作は、数々の賞に輝き、全米DVD売上第1位を記録するなどアメリカドラマ界で未だかつてない大ヒットと社会現象を生み出した大人気ドラマ。オールヌードも辞さない若手女優エミリア・クラークを始め、『ロード・オブ・ザ・リング』で知られる主演のショーン・ビーン、エミー賞やゴールデン・グローブ賞で「助演男優賞」を獲得したピーター・ディンクレイジらが出演している。日本でも、7月にリリースされたブルーレイ&DVDは、海外ドラマの「レンタル・セルランキング部門」において初登場1位を獲得し、人気を博している。「ゲーム・オブ・スローンズ」を製作したのは、「SATC」と同じケーブルTV局・HBOだ。有料TV局であるHBOは、ネットワーク局のようにスポンサーの顔色を伺う必要がなく、厳しい放送コードに縛られることがない。故に“自由”な映像表現が可能となった。「SATC」では、マンハッタンに暮らす4人の独身女性の“赤裸々すぎる”本音を描き、シットコム(シチュエーション・コメディ)が主流だったこれまでのコメディのイメージを一新。そのファッション性の高さも評判を呼び、「SATC」の放送日には“マンハッタンから女性が消える”とまで言われたほど。2度も映画化され、主人公・キャリーの高校時代を描くスピンオフドラマ「The Carrie Diaries」(原題)が放映されるなど、現在もその人気はドラマ界の中で別格だ。そのほか、ニュージャージーに暮らすマフィアのボスの悲喜こもごもを描き、高く評価された「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」、映画界のヴァンパイア・ブームをいち早く取り入れたエログロな大人向けドラマ「トゥルーブラッド」、また「バンド・オブ・ブラザーズ」や「ザ・パシフィック」といったリアルな戦場と人間ドラマを描くミニ・シリーズなど、HBOは独自の革新的なジャンルを確立してきた。そして、映像化不可能と言われた、全世界で1,500万部を突破した超人気シリーズの原作を、映画並みの壮大なスケール感で実現した「ゲーム・オブ・スローンズ」。現在、140以上もの国と地域で人々を魅了しているダーク・ファンタジーは、HBOだからこそ実現したのかもしれない。「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記」ブルーレイ&DVDは発売中(※同時レンタル中)。<DVD&ブルーレイ情報>「コンプリート・ボックス」[Blu-ray]価格:11,800円(税込)「コンプリート・ボックス」[DVD]価格:9,800円(税込)発売元/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
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