ラグジュアリーシューズ御三家の一つ、“レッドソール”と呼ばれる赤い靴底で多くのセレブたちに愛される高級シューズブランド「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」。そんな“靴の魔術師”ルブタン氏が演出を務め、映画界の鬼才にして奇才のデヴィッド・リンチが音楽を手がけた伝説のショー「FIRE(ファイア)」。その舞台がこのほど映像化され、12月に日本で公開されることが決定した。本作は、パリ・エンタメの最高峰「クレイジーホース・パリ」でたった80日間だけ上演されながら、世界を熱狂させたヌードショーの映像化となる。パリの「クレイジーホース」といえば、シャンゼリゼ通りの近くジョルジュ・サンクに位置する、ムーラン・ルージュ、リドと並ぶ、パリを代表するカルチャースポット。1951年に開店、その伝説的なパフォーマンスは、国内だけでなく国際的にも有名となり、スティーヴン・スピルバーグ、クリスティーナ・アギレラ、ビヨンセなど、世界中のセレブたちを夢中にさせてきた。そんなクレイジーホースにインスパイアされてシューズデザインを始めたというのが、天才クリスチャン・ルブタンだ。彼のシューズ・ブランド「ルブタン」でのこだわりである官能的な“レッドソール”はそのインスパイアによるものと言われている。本作では、ルブタン『PINA/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』で3D映像に革命を起こした撮影スタッフと、『ブルー・ベルベット』('96)『マルホランド・ドライヴ』('01)のデイヴィッド・リンチが手がけた音楽が組み合わされたプレミアムなショーを体験することができる。数々のルブタン氏の華麗な靴、厳しい審査に合格したダンサーたちの完璧な肉体、ルブタン氏たっての希望で実現したリンチの妖しい音楽──モダンアートの頂点が溶け合って誕生した夢の世界で、美と官能に酔いしれてみて。『ファイア by ルブタン』は、12月にヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。