上戸彩を主演に迎え、“包丁侍”を支える妻の姿を描いた『武士の献立』。このたび、12月の公開に先立ち、第61回サン・セバスチャン国際映画祭の「キュリナリー・シネマ」部門に、正式に招待されることが決定。これに併せて、新ビジュアルも初解禁となった。江戸時代、優れた料理の腕を持つお春(上戸彩)は、加賀藩に代々料理人として仕える舟木家に嫁ぐことに。しかし、夫(高良健吾)は不器用で料理が大の苦手。そんな2人はぶつかりながらも、次第に夫婦愛を築いていく…。本格的な時代劇でありながら、数々の美しい日本食が劇中に登場する本作。“美食世界一の街”と名高いスペイン・バスク地方で開催されるサン・セバスチャン映画祭。その「キュリナリー・シネマ」部門(食にまつわる優秀作を上映する部門)で、世界に向けてお披露目されるとあって、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも多くの注目が集まりそうだ。「日本料理がすごく美味しそうに生きて出ている映画だと思いますので、日本を代表してこの作品を選んでいただいたというのは光栄です」と喜びを語る上戸さんは、本作では、自身初となる可憐で慎ましやかな白無垢姿を披露する。同映画祭へ出席することも決定している上戸さんに、スペインの人に薦めたい日本食や料理の技術は? との質問に、「出し汁をとることですね。繊細な味に命を掛けている感じをお薦めしたいです」と、お春を真摯に演じた上戸さんらしく応じた。また、時代劇本格初出演となった高良さんも、「日本の食文化の美を感じていただけるのは嬉しいです」と喜びを口にし、「刀ではなく包丁を握った侍を海外の方がどういう風に感じるのかは興味があります」と、初々しいまげ姿で演じた“包丁侍”への反応が気になる様子。厳選された“食”に関する映画が上映される中、若き侍夫婦が作り出す“純日本料理”が世界にどのように映るのだろうか?『武士の献立』は12月14日(土)より全国にて公開。