村上隆さん初監督作品『めめめのくらげ』!村上隆さん。ルイ・ヴィトンとのコラボで一躍時の人となったとき私は確か高校生になったばかりでした。グラフティが流行ってそれでもまだ少し、何世代前か前の方が持つものと思っていたヴィトンのモノグラムと.....一部の人のものだったアニメーションをコラボさせた人。これは…アートなの? おしゃれなの? どうなの? 何なの? ってたじろいだ。見た瞬間「お洒落! ハイセンス!」って反応では…なかったと思う。少なくともそれまでの“美”のど真ん中ではなかった。“たぶん”可愛かった。キティちゃんとか苦手な私にあのキャラクターたちは可愛いのかすらハッキリしなかった。たぶん、可愛い。可愛いんだよね、これ、ね? みたいな。じわじわしみ込んで来てアニメーションが世界でアートと評価される。ジャパン=アニメーションを揺るぎないものにする。よく分からないけどただただ、新しかった。いけてるのか分からないけど分かりやすかった。こぞって皆の財布が、鞄が、モノグラムになった時期。六本木の街が村上隆さんのアニメーションキャラクター一色になった時期。何かを切り開いた人。何かを取っ払った人。あるいはこの二つは同義語かもしれません。世界は、ただ美しく無難なものなら 訳の分からないものの方を見たがってる、そうハッキリ感じた。そんな村上さんが今度は映画を作った。メイン館で一日一回上映になるにはまだ、早い気がします。日本で観てあげなきゃ。往々にして、海外での評価の方が高い人っていますけど。韓国のキム・ギドクがそう、ホン・サンスがそう。日本の世界的アーティストが、何か新しいことをした。日本に住んでるうちにそれをリアルタイムで観られるなら私は観たいって思います。体験したい、に近いかな。好きでも嫌いでも。可愛かったですよー、くらげ坊。カンフーの型をキメるときの動きなんか本当にきゅんきゅんしました。チーカマは村上さんご自身がお好きなんでしょうか。異業種…といっても表現をするという行為に変わりはないですがとにかくそういう異業種、の方たちが映画に関わるのって私は賛成です。誰でも映画を撮れる時代なのだから。映画という表現手法で今度は何を世に訴えるのか興味あるじゃないですか。思いっきり子供に寄り添いながら いまという時代を盛り込んだ作品でした。破壊と再生。環境問題、新興宗教、3.11を連想させる津波。「放射能じゃねえ?」って台詞もありましたね。当然だと思うのですよ。だって3.11は起きてしまってあのとき日本にいたならそして3.11以降の日本を描くなら踏まえていかなきゃならない問題ですから。そうやってしか私たちは社会と自分を正しく繋げない。デザイナー、トム・フォードの初監督作品▽『シングルマン』出て来る若い男も、トムフォードの仕立てたスーツも、映像の色彩も、出て来るタバコ(ソブラニ)も。トム・フォードの美意識が細部まで行き渡ってます。美への執着、完璧主義。ため息ものでした。センスのある人は、何してもセンスがいい。http://ameblo.jp/hyunri/theme78-10021876555.html#main会田誠さん“主演”映画▽『砂山』http://ameblo.jp/hyunri/entry-11501786210.html?frm_src=thumb_moduleずっとアート作品だけ拝見していて、本人を見るのもお会いするのも初めてでした。横顔で写ったときの鼻が、綺麗。すごくスクリーンに映える方でした。「共演したいです」と言ったら「もう俳優は恥ずかしいからやりたくないけどベッドシーンでなら」と仰った、イメージを裏切らない可愛い人でした。脚本は上原みゆきさん。私も出演している『バナナ×ピーチ』という短編映画集でお世話になりました。『雑音』という作品の監督でもあります。女性のひりひりする部分を焼き出す女性監督です。私が出ているのは加藤行宏監督『ラジオデイズ』。6月から新宿K's cinemaで上映されます。ぜひ劇場に観にいらして下さい^^http://www.ks-cinema.com/『めめめのくらげ』(2013年)--------------------------------------------原案・脚本・監督: 村上隆 出演者: 末岡拓人,浅見姫香, 窪田正孝, 染谷将太, 斎藤工, 黒沢あすか, 津田寛治4月26日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか 上映中http://mememe.gaga.ne.jp/