Today's Quote“いま、人物のレベルに合わせた演技が出来る俳優は多くない。反対に偉大な人物を自分のレベルに合わせて縮小してる。”-Stella Adler人物のSIZE。三船敏郎さんはやはり偉大でした。あのどっしり感。撮る側も撮られる側も、どっしりしてるんですよね。公開されたのは1950年。戦後から5年後。今から60年前。スタジオシステム。良い時代だった、あの頃は良かった。とふり返るのは人間の性でしょう。きっとまた50年後の誰かが「50年前は良かった、あの頃はデジタルへの移行期で誰もが映画を撮れるようになって日本のインディーズが面白かった」なんて言ってるかもしれない。ないものねだり。いま私たちにできることを謳歌するのです。ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』にも、そんな言葉ありましたよね。人は昔も今も変わらず弱くてずるくて、正義とは何かを問いかけながら生きてる。ちなみにスクリーンで観ました。早稲田松竹で『羅生門』と二本立て。黒澤明監督特集は5月10日(金)までです。『醜聞(スキャンダル)』監督: 黒澤明キャスト: 三船敏郎、山口淑子、志村喬ほか