本日のスタートは、9時からのコンペのプレス上映で、『A Long and Happy Life』というロシアの作品。農地の召し上げに対して戦い、そして敗れていく青年の悲劇を描く物語。冒頭から映画の展開が予想でき、その予想のまま進行していくので、サプライズが少なく、スタイルにも特徴らしい特徴もなく、残念ながらあまり印象に残らない出来。
16時から、本日3本目のコンペ作品で、『Vic+Flo ont vu un ours』というカナダ映画。監督は去年の東京国際映画祭で上映した『檻の中の楽園』のドニ・コテ。コテ監督は現在のカナダを代表するひとりと言っても過言ではない才能で、インスタレーション・アート的な作品であった『檻の中の楽園』とはまたがらりと変わって、今回は奇妙なフィクションドラマ。