4本目は、19時からコンペ部門のオランダ映画で、『The Resurrection of a bastard』という作品のワールドプレミア。ある事件がきっかけで、裏社会の冷酷な幹部から、予知能力を持つ聖人のような存在へと変身する男の物語。暴力描写がかなり残酷で(金を取り立てる相手に対し、なんと強力な掃除機で片目を吸い出してしまう!)、でも不思議な詩情も備えており、空間を広く利用したスケールの大きい映像が魅力的。
本日最後は21時半から、これもコンペで『春夢(Longing for the rain)』という中国映画。30歳の美しい人妻が、性的な欲求不満が高まって見知らぬ男性と性交する夢を見るようになり、それがエスカレートして悲劇が起きていく内容。当然あからさまな性描写も多く、中国映画としてはかなりエロティックな内容であり、インディーズでないと作れないものかもしれない。