俳優の大滝秀治が10月2日(火)、肺扁平上皮がんのため東京都内の自宅で死去した。享年87歳。1955年の『ここに泉あり』(今井正監督)から50年以上、日本映画界を支えた名優との別れを惜しみ、高倉健からお悔やみのコメントが届いた。今年公開の大滝さんの遺作となった『あなたへ』で高倉さんと共演。今回の訃報を受けて、次のようにコメントを発表した。大滝さんが今年に入り体調を崩され、入院なさっている間、お手紙の遣り取りを続けておりました。大滝さんの最後のお仕事の相手を務めさせていただき、感謝しております。いままでにご一緒させていただいたいろいろな場面が思い浮かびます。本当に素晴らしい先輩でした。静かなお別れができました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。高倉健1988年に紫綬褒章を受章、2011年には文化功労者を受章し、これまに映画だけでなく舞台やドラマなど数々の作品で存在感ある演技を見せ、多くの人々を魅了し、愛されてきた大滝さん——心よりご冥福をお祈りいたします。