日本原作の人気コミック「絶対彼氏。」を台湾&韓国スターがコラボし、台湾でドラマ化した「絶対彼氏 〜My Perfect Darling〜」。台湾版イケメンロボット・ナイトを演じた「飛輪海(フェイルンハイ)」のジローが来日し、撮影現場での恥ずかしエピソードや恋愛話を披露してくれた。ジローが演じたのは、冴えないOLの理想を全て兼ね備えた恋人型ロボットのナイト。日本版のドラマでは速水もこみちが演じて話題になった役だ。「日本のドラマも見ていたし、原作も読んでいて両方とも好きな作品だったので、オファーが来たときは、“チャレンジな仕事だ”と思いました(笑)。事前に映画『A.I.』を観たりして、ロボット役の参考にしたりもしました。でも、僕が定義したナイトはそれほど“ロボットっぽくない”んですよ。子供のようなまっさらな心を持ち、学習を通して“人を愛するとはどういうことか”を理解していく役。だから僕、幼稚園に行ったんですよ。そこで子供たちがどういう表情をして、どうやって人と接しているかを観察して役づくりに生かしました。例えば、大人同士の会話だと、少し考えて返事をしたりするけど、子供って思ったことをすぐ言うじゃないですか。そのときの子供たちの瞳ってすごく澄んでいるんです。子供たちにヒントを得て、僕はナイトを演じるとき、彼を3つに分けて演じることにしました。“単純で綺麗な心のままに生きているナイト”、“学習してどんどん人間っぽくなっていくナイト”、そして最終的に“人間に近い存在のナイト”という風にね」。そんな純真無垢なナイトの出現で、ドキドキの恋人生活を送ることになったOL・井沢リイコを演じたのは韓国の女優、ク・ヘソン。彼女とは台湾観光大使として既に共演していたこともあり、撮影もスムーズだったとか。言葉の壁も俳優ならではの“ある方法”で乗り越えたという。「へソンさんとは共通点が多いんです。僕は美術を専攻していて、絵を描いたり、本を出したり、個展などをやっていたんですけど、ヘソンさんも韓国で絵をたくさん描いたりして俳優以外のお仕事をされてたりと、似てるんですよね。撮影現場では簡単な英語と韓国語、ボディランゲージでコミュニケーションをとっていました。あ、あとは“アイコンタクト”。お互い違う言語でセリフ合わせをしているので、目を見つめて心を読み取るとか、表情を読み取る、そういう演技の仕方に磨きをかけてました(笑)」。異なる言語に対しては苦ではなかったという彼が、一番大変で“恥ずかしかった”というのが劇中、度々出てくる見事な“裸”のシーン。本人は肩が広くて腰が細い、逆三角形の「骨格」がお気に入りだそうだが、撮影現場はとにかくギャラリーがすごかったらしい。「元々ジム通いが好きだったので鍛えてはいたんですけど、このドラマに向けてさらに集中して鍛えて、現場にもダンベルを持っていき、撮影終わりにも毎日ジムに行って体をキープしてました。いつでも脱げる状態でいないといけないですからね(笑)。でもやっぱり…ハズカシイデス(笑)。通常の撮影ってスタッフは20〜30人なんですけど、脱ぐシーンのときはなぜか60人くらい集まってくるんです。製作会社の幹部が急に陣中見舞いに来たり、ロケ先の人も集まってきたりして。とにかくみんなに見られてました(笑)」。インタビュー中は相手をリラックスさせ、笑いの絶えない和やかな雰囲気を自然と作り出すジロー。そのセンスはロボットにしておくにはもったいない“理想の彼氏”そのもの! 最後にジロー本人に自身の恋愛について尋ねてみると…?「僕はわりとロマンティックなタイプかもしれませんね。昔、バレンタインデーのときに朝早く起きて花屋で大きな花束を買って、彼女に会いに行きました。知り合いに『お前、木を持っているの!?』と言われるくらい大きな花束を持って。それからショッピングをして、仲良くしている姿をみんなに見せて、“僕たち愛し合っているんだよ”というアピールをしてましたね。その後、(台湾の)ベイトウにある素敵な回転レストランでロウソクを灯しながらディナーをいただく…。そんな素晴らしい1日を計画&実行していました。いまは…聞く相手が間違っていますよ! だって、長い間彼女“なし”なんです。ザンネンデス(笑)」。(Text:Tomomi Kimura)特集:これが常識? アジア式恋愛ルールhttp://www.cinemacafe.net/taiwan/renai/index.html「絶対彼氏〜My Perfect Darling〜<台湾オリジナル放送版>」DVD-BOX1/DVD-BOX2 発売中価格:15,750円(税込)※レンタルリリース中 発売元:エスピーオー/フジテレビ販売元:エスピーオー© 2012 GALA Television Corporation/ Comic International Productions Co.,Ltd.