「沈黙」は17世紀の日本を訪れたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧を描く物語。スコセッシ監督とスタッフが舞台となった九州でリサーチをしたり、キャストにダニエル・デイ・ルイスやベニチオ・デル・トロの名前が挙がるなど、具体的な動きも見せていた。スコセッシ監督自身は昨年末、出演したラジオ番組で次回作について「遠藤の本(の映画化)を次にやりたいと思っている」と語っていた。だが、スコセッシが現在とりかかっている新作はレオナルド・ディカプリオ主演の『The Wolf of Wall Street』(原題)。いつまでも果たされない約束にチェッキ・ゴーリ側もついに堪忍袋の緒が切れたようだ。