橋本愛主演の映画『アナザー Another』の特別試写会が学生200人を招待して7月25日(水)に都内で開催され、上映後にサプライズで行われた舞台挨拶に主題歌「楽園」を歌う加藤ミリヤと古澤健監督が登壇。加藤さんは生歌を披露した。これまでアニメ化、漫画化されてきた綾辻行人の人気小説「Another」(角川文庫刊)を実写化。ある地方都市の学校を舞台にひとりの美少女にまつわる“タブー”が破られたことにより、次々と起こる奇妙な事件の謎が描かれる。加藤さんは主題歌のオファーを受けて映画を鑑賞したそうだが、「ホラー映画で面白いと思ったのは初めてでした。いろんな仕掛けがあり、瞬きするのが惜しいくらい。最初から最後まで楽しみました」と大絶賛。改めて「映画で自分の曲を使ってもらえるなんて、こんなに嬉しいことはないです」と喜びを語った。古澤監督は以前の監督作『オトシモノ』でも加藤さんに楽曲を依頼しているが、「主人公たちの背中を押してくれるような感じにしてほしくて加藤さんの名前を挙げたんですが、プロデューサーから『受けてもらえた』と聞いて嬉しかったです」と笑顔で語った。「もう始まっているかもしれない」という映画のコピーが詞の中にも取り入れられているが、「主人公の2人が寄り添い、心がどんどん近づいていくのが印象的でした。この2人の心の動いた距離を表現できればと思った」と詞に込めた思いを語る。ホラー映画らしからぬアップテンポの曲調になっているが、「映画を観て興奮しつつもすっきりしたので、それを持続してもらえるようなアッパーなビート感のある曲にしました。ノリながら『どこか行こうか』と思えるような曲が浮かんできました」と明かす。また謎の美少女・鳴(めい)を演じた橋本愛について加藤さんは「注目していた女優さん」と語り、「(役柄が)彼女そのものという感じがした」と称賛の言葉を贈った。監督も「あれぐらいの年頃の子というのは日々変わっていく。撮影時は16歳だったけど、役と一緒に成長していくのを感じた。魅力的です」とうなずいた。体育館での上映および舞台挨拶ということで、立っているだけで汗がしたたり落ちてくるような暑さだったが、加藤さんは主題歌「楽園」を熱唱。普段のステージとはまた違った感覚があったようで、「懐かしい気持ちになりました」と笑顔を見せていた。『アナザー Another』は8月4日(土)より全国東宝系にて公開。