注目ドラマのヒロインをファッションチェック! 第3回は「PAN AM/パンナム」の主人公たちに迫ります。日本でも放送されている「PAN AM/パンナム」は、1960年代のニューヨークを拠点にパンアメリカン航空、通称パンナムで働くスチュワーデス4人を主人公にしたドラマ。ラグジュアリーな空の旅の裏側はもちろん、スチュワーデスとして日々奮闘する彼女たちの恋模様や悲喜こもごも、さらには米ソ冷戦期のスリルまで盛り込んだ物語が魅力となっています。ドラマを見始めて真っ先に目が行くのは、何と言っても主人公4人が胸を張って着こなすパンナムの制服。クラシカルなデザインの制服は60年代世界へと誘うのに十分で、シリーズを象徴する役割を担っています。とは言え、主人公たちにとっては、多くの女性たちが憧れるパンナムの制服もあくまでお仕事着。恋に仕事に頑張る彼女たちの個性は、制服を脱いだときのファッションにこそ表れていて、映画『チャプター27』なども手がけた衣裳デザイナー、アン・クラブトゥリーのこだわりが光ります。まず、クリスティーナ・リッチ演じるマギーはパンナムのトラブルメーカーでもあり、大胆で積極的な性格。「ガードルを履くなんてお断り!」と言い切る自由奔放さは、出すところは出し絞るところは絞って健康的なお色気を感じさせるファッションに表れています。さらに、スチュワーデスの傍らスパイ活動に精を出すケイトは、エレガントな洋服のチョイスの中に自立したレディらしさが見え隠れ。彼女の妹で新人スチュワーデスのローラは愛され女子の王道を行くキャラで、少女らしさと大人の女性への憧れが混在するキュート&フェミニンなファッションが彼女の美貌を引き立てています。また、フランス出身のコレットは控えめながらも落ち着いたキャラで、身に着けているアイテムもさり気なく洗練されたもの多し。そんな彼女たちがロンドン、パリ、ベルリン、モンテカルロにジャカルタ、リオデジャネイロまで、おしゃれな欧州あり、エキゾチックな南の国ありといったフライト先での休息を楽しもうと、行く先々に合わせたファッションをチョイスするところにも「PAN AM/パンナム」の楽しさがあります。また、見逃せないのはセレブな乗客たちのファッションも同様。スーツやワンピ、ドレスといった洋服をきちんと感たっぷりに着こなし、帽子や手袋などの小物にまで気を払いながら空の旅を満喫しようとする女性客の機内ファッションはさすが60年代! 飛行機と言えばフライト時間の長短に関わらずらくちんスタイルで乗り込むのが当たり前で、パジャマの提供を行っている航空会社さえある現代からすれば、このきちんと感こそが60年代的。「PAN AM/パンナム」の乗客たちを見習い、今度飛行機に乗る時はクラシカルなファッションで空の旅を楽しんでみようかな…と思わされてしまうかも?「PAN AM/パンナム」IMAGICA BSにて毎週月曜23:00〜放送中© 2011 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.
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