第4回WOWOWシナリオ大賞の授賞式と前回の第3回で大賞を受賞した作品をドラマWとして映像化した「遠い日のゆくえ」の記者会見が3月8日(火)に都内で開催され、選考委員長を務めた映画監督の崔洋一、ドラマに主演する永山絢斗らが出席した。今年のシナリオ大賞で、587作品の中から見事、大賞に輝いたのは、福島カツシゲによる「エンドロール 〜伝説の父〜」。福島さんは「笑顔になってもらいたいという思いで書いた作品です」と挨拶。大賞受賞作は映像化されることになるが、自身、舞台俳優として活動しているというだけあって「まず、自分が出たいです」と笑顔で語っていた。選考委員長の崔監督は「既存の枠を越えた作品に出てきてほしい。賞にあわせた“傾向と対策”ではなく、突き抜けてほしい」と受賞者、そして新たに概要が発表された第5回の応募者に向けてのメッセージを述べた。続いて昨年、大賞を受賞した「仄かに薫る桜の影で」を基に製作された「遠い日のゆくえ」が3月13日(日)に放送されるのに合わせて、主演の永山さんと共演の富田靖子、風吹ジュン、朝原雄三監督が登壇。孤独死や事故でこの世を去った人々の部屋の掃除や遺品の整理を行う“特殊清掃業”に就いた青年が、偶然手にした孤独女性の日記から、彼女の“生”の軌跡を追って行く姿を描いた本作。主人公の孝志を演じた永山さんは「これまでに読んだことのない内容の脚本で、知らなかったことが多く書かれていました。孤独死というものをどこか他人事と思ってましたが、例えばおじいさんやおばあさんだけでなく幅広い年代に起きているという事実、孤独死だったからといって、必ずしもつらく苦しい人生だったとは言えないことなどを知り、勉強になりました」と真摯に語った。富田さんは初共演となった永山さんについて「口数の少ないかっこいい男の子。ときめきました」とニッコリ。風吹さんも「同じ事務所で4年ほど前から知っていますが、珠のように美しかったのが、男らしくかっこいい青年に育ちました」と母親のような表情で大絶賛。これには永山さん、少々照れくさそう。永山さんは昨日、22歳の誕生日を迎えたばかりということで、作品にちなんで日記の形のケーキがプレゼントされた。風吹さんは「人生は長い。これまでもいろいろあっただろうけど、まだまだあるよ」と人生の先輩として“予言”。富田さんは「いまのままで素敵なので、永山くんらしくいてくれたら」と祝福の言葉を送った。「好きな仕事をして、こうして祝っていただいて幸せです」と語る永山さん。22歳でやりたいことは? という報道陣からの問いに「それはもう20歳で済ませましたので…」と意味深なコメントも! 笑顔で会場を後にした。ドラマW「遠い日のゆくえ」は3月13日(日)22:00よりWOWOWにて放送開始。